











イライラする感情の原因とは
介護現場は毎日、目の回るような忙しさです。
思い通りにならないことも多く、ついイライラしてしまうのも仕方がないかもしれません。
イライラしてるのは、怒りの感情が湧いてきている状態です。
そして、この怒りの感情は、期待との関係で生まれているということを理解してください。
喜びとは、つまり、期待していることが手に入った時の感情のことです。
怒りとは、手に入ると期待していたことが、手に入らなかった時の状態です。
不安は、期待していることが手に入らないのではないかと思った時の感情です。
悲しみは、期待していることを完全に失ってしまった時の感情。
苦しみとは、期待していることにチャレンジしてもうまくいかないときの感情のことをいいます。
介護現場のイライラ
介護現場でイライラしてしまうということは、怒りの感情を押し殺している状態です。
つまり、期待していたことが、期待通りにならなかったために、怒りの感情がわき上がってきているが、それを表に出すわけにはいかないので、必死に抑えているということです。
このイライラ感が募ってくると、書類を力強くドンッと置いたり、ドアをバタンと閉めたり、ちょっとしたことで大きな声を出すなど、人やものにあたってしまうものです。
これは、怒りの感情を他のものに転嫁した状態と言えるでしょう。
この怒りの感情がベースにあると、ちょっとしたことでもイライラしてしまいます。
例えば、朝の通勤電車で隣の人が力強く体を押してきたとします。
また、隣の人のイヤホンから音が漏れてきて、うるさいと感じてしまうことがあるでしょう。
このようなちょっとイライラするような状態で出勤したとします。
そんな時、上司から「頼んどいた仕事まだできないのか」と不機嫌な声で言われるとしたら、あなたはどんな気分になるでしょうか。
朝の満員電車の出来事でただでさえイライラしていたので、いつも以上に強く反応してしまい、おそらく上司の言葉に激しく反発を覚えたでしょう。
こうした怒りの感情がベースにある状態で、周りから別の刺激を受けると、さらにイライラした気持ちになってしまうのです。
介護職でイライラしない方法
このようにイライラしないためには、そのベースとなってしまうような他のイライラを作らないようにすることが重要です。
感情的に落ち着いて仕事をしていられれば、それほどイライラすることはなくて済むはずです。
これは職場の同僚に対しても同じです。自分が期待した仕事を正しく消化してくれなかった同僚がいたとした場合には、怒りの感情をあらわにするのではなく、自分が何を期待していたかを正しく伝えることから始めてみてはいかがでしょうか。
そのときに重要なのは、相手を主語にするのではなく、あくまでも自分を主語にして、「私はこうして欲しかった」と伝えることです。
相手を主語にしてしまうとその人を責めてしまうことになりますが、自分を主語にすれば相手にお願いする形式になります。
こうすることで自分の感情を正しく伝えることができ、イライラする感情から解放されることができるのです。
イライラして同僚に当たってしまうようなことがある場合には、自分の期待を明らかにして正しく相手に伝えることが大切になってくるのです。

