











嫌がらせの原因はストレス
介護現場でのストレスの多くは「人間関係」です。
実際、介護職員の退職理由では、必ず人間関係が上位にランキングされています。
ここからもわかる通り、介護職において、人間関係が大きな負荷になっているのです。
同僚間での嫌がらせが目立つ
かつて人間関係上の問題は、権力や地位などを利用したパワーハラスメントやセクシャルハラスメントが中心でした。
しかし、最近では地位や権力に関係なく、同じ立場の同僚同士が嫌がらせをする状況になっています。
介護職員は日々ストレスと戦っているために、ついつい自分の中に溜まったモヤモヤを同僚にぶつけてしまうのです。
介護現場で増えるモラハラ
こうした同僚からの嫌がらせでよく見られるのが、モラルハラスメントです。
最近では夫婦間でもモラルハラスメントが起こりやすくなっています。
つまり、どんな環境であっても言葉や態度などによって行われる精神的暴力や嫌がらせが発生しやすくなっているのです。
例えば、陰口を叩いたり、会議や飲み会の連絡をわざと忘れたふりをしたり、心ない言葉を吐いたりしてしまうのはモラハラです。
管理職や上司であれば、はっきりとイヤとは言えないかもしれませんが、同僚であればハッキリと意見を表明すればいいと思われるかもしれません。
しかし職場での人間関係を考えるとあまり強く出られない状況もあり、何より「嫌がらせをされているのは自分に原因があるからではないか」とか「他の人はうまくやっているのだからその責任は自分にあるのではないか」と考えてついつい我慢してしまうのです。
モラハラの原因
モラルハラスメントの加害者は、自分を正当化しようとして相手の人格を継続的に傷つけようとします。
自己愛に満ちた人が加害者になりやすいと言われています。
本当は自分に責任があるにもかかわらず、それを相手に転嫁してしまう。
つまり、自分を投影してしまう傾向があると言われているのです。
そして、自分を正当化するためには相手が傷つけられても仕方がないダメな人間なのだとの認識を被害者自身や周囲に思い込ませようとするのです。
モラハラ被害者の特徴
逆にモラハラの被害者は内向的で自信がなく、何があっても自分が悪いと思いやすい傾向にありますから、どうしても標的にされがちなのです。
そのような自分の性格を熟知した上で、悪いのは自分ではないと強く思うのが大事です。
じっと我慢するのではなく、モラルハラスメントを受けた時の自分の気持ちを素直に相手に伝えるようにしましょう。
ただし、あまり重く考えないほうがいいでしょう。
できるだけサラリと伝え、お互いにしこりが残らないような言い方を心がけて下さい。
このように自分の気持ちを伝えれば、自分の中のストレスを軽減でき、何より相手に「この人は自己主張する人だ」との認知が高まるので、少しずつモラルハラスメントの被害者でなくなるのです。
このようにモラルハラスメントの加害者も被害者も、自分の尊厳の尊重と自己肯定感の獲得がとても重要になってくるのです。
あまりに嫌がらせやモラハラがひどい場合は転職を!
閉鎖的な職場であれば、嫌がらせやモラハラに対し、為す術がないかもしれません。
抗議をしたところで、余計に標的にされてしまえば、無意味どころか逆効果になってしまいます。
それならいっそ、職場を変えてみてはいかがでしょうか。
そう、転職です。
新天地でくだらないシガラミを忘れ、自由に働く方が幸せかもしれません。
もし、転職をするのであれば、介護職専門の転職サイトがあるので、そこを使ってみるといいでしょう。