介護現場の組織体制
介護現場は、一般的な企業に比べて組織のピラミッドがそこまで多重化していません。
比較的フラットな組織であることが多いために、管理職や上司にその自覚がないことが多くあります。
そのため、管理職であるにもかかわらず、無責任で無関心であることが多く、それが介護職員たちの不満の原因となっていることがあります。
あまりうるさく言われないと言う意味では、一見良いように思いますが、責任の所在が不明確になるという点と、こういう無責任で無関心な上司は何かのタイミングで豹変する可能性があるので、そのリスクをしっかりと把握しておくべきでしょう。
上司のタイプ
いずれは相手の人格や能力を否定し排除する「否定型」の上司になったり、自分のやり方や不法行為などを理不尽に強要する「強要型」の上司になったりする恐れがあるので、十分な注意が必要になってくるでしょう。
また、無責任で無関心な上司は、悪意で部下に仕事や情報与えない「妨害型」になったり、意欲に乏しくて仕事を部下に押し付ける「逃避型」になったり、責任を回避したり部下に押し付けたりする「無責任型」に変貌したりする恐れがあるので気をつけておかなければなりません。
上司にやる気があるか
このような無責任な上司は、基本的に現状に何らかの不満があるような人だと思っていいでしょう。
そのために投げやりになってしまい、やる気を失っているのです。
このような上司にも新人時代はありました。
その時はやる気に満ちていたはずなのです。
しかし、何かのきっかけでやる気をしなってしまったのでしょう。
心に余裕があれば感情的に責めたり傷つけるようなことを言ったりはしないはずなのです。
なので、無関心の上司は心の余裕を失っている可能性があるのです。
また、相手より優位でないと不安だったり、自分のしたことで他人に影響を与え、それで自分の存在感を見出しているのかもしれません。
無責任な上司への対応
しかし、このような上司のいい加減な対応をあなたが受けとめる必要はありません。
基本的には放っておけばいいですし、真に受けてあなたがストレスを溜める必要は無いのです。
無責任な上司は、関心を失っているように見えますが、内心では基本的に不安でイライラしています。
無責任という状態は、イライラを通り越しているという状態です。
つまり、自分でイライラを意識しないようにしている状態と言ってもいいかもしれません。
しかし、基本的にはイライラしているので、何かがあれば、弱そうな人をターゲットにストレスを解消してこようとします。
これが前述した豹変するタイミングなのです。
突然キレる上司への対応
普段は無関心なはずの上司が、突然切れ始めたら周囲は驚くでしょう。
普段は無関心で無気力なはずの上司が、突然スイッチが入ったかのように怒り出すのですから。
でも、そんな時には、恐れずに毅然とした態度で臨むことが何より重要になるでしょう。
そして、そのような態度をとることで、それ以降のパワハラからも身を守ることができるのです。
とは言え、仮に毅然とした態度を取れなかったとしても、自分を責める必要がありません。
上司の豹変に驚いて何もできなかったとしても仕方がないのです。
もし、言い返せない場面があったとしたら、人事部や経営者に直接相談すればいいのです。
もしあなたの上司が以下のような発言をしているようであれば、それは十分にパワハラの可能性があります。
上司の発言に耳を傾け、指導の範囲を超えた不謹慎な発言があった場合には、しかるべき場所に訴え出るようにしましょう。
こんな上司の発言は要注意
否定型
■嫌味っぽく「まだ?」
■しかめっ面で「またか」
■見下すように「意味わかる?」
■おまえに言ってもしょうがない
■パート使った方がマシだ
強要型
■黙って言う通りにやれ
■俺の言うことが聞けないのか
■売り上げが上がればサービスの質が落ちたっていいんだよ
■ボーナス出さないぞ
逃避型
■興味なさそうに「いいんじゃないの」
■なんでもいいよ、任せるよ
無責任型
■俺は知らないよ
■それはうちの施設のやり方では無い
■自分で責任取れよ
妨害型
■お前は何もしなくていい
■お前には言っていない
■お前には関係ない