介護現場にいる攻撃的な人
介護の現場にはいろいろなタイプの人が存在しています。
利用者のお世話をしようとする人ですから、多くの介護職員は親切で優しい人です。
特に子育てを終えた主婦の方などは、人に対する優しさを持っています。
介護現場がすべてこのような人で構成されていればいいのですが、しかし、中にはそうでない人もいるのです。
いつもトゲトゲしくて、殺気立っているような雰囲気をかもしだしてる人もいます。
介護現場の仕事が忙しい事は理解しますが、なにもそんなにキツい態度で人に接する事はないのではないかと思う人さえいるのです。
気が強くて攻撃的な人がいると、それだけで気が滅入ってしまいますよね。
そんな人がいるだけで、こちらがその人に気を使わなければならなくなり、こちらの気分が滅入ってきます。
特に感情的で攻撃的なタイプの人は多くの方が悩まされます。その日の気分によって、態度が全然変わってしまったり、いったい何を考えているのか分からないような人だっているのです。
ある時はとても機嫌がよさそうで、楽しく話をしていたのに、急に怒りだし、攻撃的な態度で接して来たりするのです。
全く何を考えてるのか分からなくなり、こちらは戸惑ってしまいます。
攻撃的な人の心理状態
しかし、攻撃的で感情的な人は、本人は優しく接しているつもりなのかもしれません。
まさか自分がそんな風に思われているとは想像さえしてないかもしれません。
それだけに周りの人にはとても辛く感じてしまうのです。
このような場合には、自分の気持ちや感情を爽やかに表現し、相手に伝えることが重要になってきます。
攻撃的な人は、同僚の前でも気にせず怒鳴り散らすことがあります。
これが後輩ならなだめることもできますが、先輩や、まして上司だったら最悪です。
その時の気分に合わせて指示が変わったり、評価が変わったりしては、まともな仕事なんてできるはずがありません。
朝令暮改を通り越して、単なる気分屋としか言いようがなく、部下としてはモチベーションをされてしまうでしょう。
攻撃的な上司
攻撃的な上司は、指導の域を超えて敵意や悪感情などをぶつけてくる言動が日常的に見られることもあります。
これはもう完全に指導ではありません。
単なるパワハラやモラハラです。
特に、人格を否定するような発言などがある場合には、決して見過ごすことができません。
たとえ上司であっても、その発言は許されないということを正しく伝えるべきでしょう。
攻撃的な人への対応
このように常識を超えた言動がある場合には、毅然とした態度で臨むことが何より重要になりますが、それでも攻撃的な性格の人は素直に受け入れてくれるとは限らないのです。
このような場合、強気に文句を言ったところで受け入れてもらえるかどうかはわかりません。
場合によっては、より攻撃的な反撃を食らうかもしれません。
また、目の敵にされ、その後も集中砲火を浴びてしまうかもしれませんので、毅然とした態度で臨むにしても、十分な注意が必要でしょう。
攻撃的な上司や同僚に意見をするときは十分な配慮してください。
具体的には、自分を主語にして本当の気持ちを伝えてみましょう。
攻撃的な態度を取る相手も実は自分の気持ちを素直に言えないために、そのような態度をとっているかもしれません。
こちらは胸襟を開いて、素直な心で接すれば、相手も攻撃が態度を改めるかもしれません。
とにかく必要な事は本心で話し合うことです。
それにより理解が深まれば、攻撃的な対応を取られることが減るかもしれません。
もし本心で話し合った結果、それでも攻撃的な態度を取られるようであれば、その場合には1人で悩まずに職場の相談窓口やしかるべき施設の相談をおすすめします。
介護現場においては、穏やかな心で利用者に接することが何よりも重要になります。
介護職員同士のトラブルが利用者に波及しないように、まずは内部の体制を正しく整理することが重要になるのです。