介護現場は「3つのK」を抱えていると言われています。3つのKとは「きつい」「汚い」「給料が安い」です。
中でも介護職員が最も辛いと考えているのが「きつい」ではないでしょうか。
介護職員の愚痴を聞いていると、介護職としての勤務ばかりではなく、私生活も含めてすべてがきついと考えているようです。
実際に介護職員の生活の全てがまさにきついと言わざるを得ない状況なのかもしれません。
介護のきつい仕事内容
介護現場に行くと、介護職員は1日中立って介護していることに気づくでしょう。
もちろん記録を書いたり、食事の介助をするときには座って行ないますが、それ以外の時間はほとんどの場合忙しく動き回っているのです。
また、利利用者の移動介助をすることも多いので、基本的には重たい物を持つような仕事が多いのです。
そのために腰痛を発症してしまう人も多く、女性にとってはとてもきつい仕事なのです。
最近では移動介助のために、電動リフトを置いてある施設もありますが、実際の作業の中ではまだまだ使い勝手が悪く、実際に活用されている場面はあまり多くないのが実態です。
介護のきつい労働時間
介護現場の仕事を詳しく書き出してみると、実際に勤務している介護職員の人数に比べて、圧倒的に作業量が多いことがわかると思います。
慢性的に介護職員の数が少なく、しかし一方で仕事の量はどんどん増えていってしまうのです。
そのため、どうしても残業が慢性化してしまい、労働時間が長くなってしまうのです。
利用者のために質の高い介護サービスを提供したいという介護施設側の理念はよくわかりますが、そのために介護職員に長時間の労働を強いている実態。
しかも残業代を払わない介護施設もあるのです。
質の高い介護を提供するために、介護職員の犠牲を前提にしているのであれば、それは本末転倒といえるでしょう。
介護のきつい変則勤務
介護サービスの中でも特に介護職員の負担が大きいのが入浴と食事です。
これらのサービスを事故なく利用者に提供するためには、適正な介護職員の数をその時間に確保しなければいけませんが、これがなかなか簡単ではないのです。
施設側もなるべく十分な人数を揃えるように、正社員以外にもパートや派遣職員を組み合わせて善処しますが、ただでさえ人手不足の昨今、なかなか人数を充足させるのは難しいのです。
パート職員は家庭を守る主婦が多いので、食事の準備がある早朝や夕方の勤務を避けたがる傾向にあります。
つまり、勤務できるのは日中の最も働きやすい時間帯のみなのです。
介護施設側は色々な勤務区分をまんべんなく担当してもらいたいと願ってはみるものの、主婦にはなかなか受け入れてもらえず、両者の希望は平行線を辿ってしまうことが多いのです。
そのために人が不足しがちな早朝や夕方は正社員が勤務せざるを得なくなり、そこに負担が集中してしまうのです。
さらには夜勤の問題もあるでしょう。夜勤はどうしても正社員が負担せざるをえなくなり、変則勤務に拍車をかけてしまいます。
そのために体調崩す正社員が多くなり、それを理由に退職してしまう人が増えるので、介護現場はますます人手不足に陥ってしまうという悪循環になってしまうのです。
介護現場のきつい環境の改善は不可能に近い?
このような3K職場を変えることは難しいかもしれません。
職場環境を変えるのは、個人では不可能と考えた方がいいはずです。
経営者の立場で思い切った手を打たない限り、根本的な解決はできないものと思われます。
では、劣悪は3K職場ではなく、働きやすい環境で理想の介護をするにはどうすればいいのでしょうか?
それには「転職」が最も効果的だと思います。
転職であれば、条件のよい介護施設で働くことができます。あなたの意思で自分に合った職場を探せるのです。
わざわざ3Kの環境を地道に変えていく努力をすることなく、働きやすい環境を手にすることができます。
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